愛媛 越智氏(乎致命)ゆかりの大浜八幡大神社

愛媛の統治と越智氏について

越智氏族略系図
饒速日命──宇摩志麻治命──彦湯支命──出石心大臣──大矢口宿禰──大綜杵命──伊香色雄命──大新川命──大小千連──乎致命〔越智氏族之祖〕──天狭介──粟鹿──三並──熊武──伊但島──喜多守──高縄〔現大濱八幡大神社創建者〕

愛媛は明治以前の旧名が伊予国(いよのくに)といいました。
江戸時代は松平藩が治めていましたが、それ以前は伊予水軍で有名な河野氏(こうのし)さらにさかのぼると越智氏(おちし)になります。

4世紀後半(古墳時代)の国造制(くにのみやつこせい)により、物部氏の大新河命(おおにいかわのみこと)の孫、小致命(おちのみこと)が小市国造となり伊予を支配していました。
この小致命が越智氏の始まりとされています。
(『予章記(よしょうき)』には孝霊(こうれい)天皇の皇子伊予皇子(彦狭島尊(ひこさしまのみこと))の子小千御子(おちのみこ)が越智氏を称したとされています。)

8世紀初頭(奈良時代)には律令制度によって小市国造が越智郡(バーリーの住む今治あたり)となり、ここに伊予の国府、国分寺が置かれていました。
今は松山が愛媛の県庁所在地ですが、昔はもっと外れた場所にあったようです。
越智郡の近くは、鳴門海峡の次に潮流の激しく、村上水軍の拠点のあった来島海峡があり、三島神社等の総本社大山祇神社があります。
大山祇神社は代々現在も越智氏が神主を務めています。

愛媛は女神の愛比売(えひめ)からきていると言われ、
愛(まな)=真名=水
と水と深い関係がありそうですが、越智氏も水属性に関わる氏族のようです。

越智国造一族は、飲めば若返ると言われた「変若水(おちみず)」、「(たちばな)」と深い関わりがあるともいわれています。
変若水は、月の不死信仰に関わるもので中国では仙丹、西洋ではエリクサー、賢者の石にあたるものです。丹は水銀のことで、古代は水銀を集めると賢者の石ができると考えられていました。
秦の始皇帝も不老不死であることを望み、 その妙薬として水銀を服用した結果、逆に死んでしまったという伝承もあるほど、水銀は重要な金属だったようです。
他にも、卑弥呼、饒速日や空海も水銀と深い関わりがあります。
また、「橘」はみかんの総称を意味します。
そのため、愛媛はみかんの産地となったのかもしれません。
あ、温州ミカンといえば、中国浙江省の温州市から取られたもの。
中国の稲作伝来地江南だ!ここにも江南由来がありましたね。


また、伊予水軍、河野水軍も越智氏が原点となりますが、水軍を統括していた一族の矢野氏が伊予国司橘清正から橘姓を賜り、やがて橘氏は平安時代末期から繁栄し伊予橘氏とも呼ばれます。
この一族から水軍を率いて藤原純友の乱の時に追捕使長官小野好古などが出ます。
小野好古の弟が高校教科書にでてくる平安時代の能書家、小野道風(おののとうふう)です。
また、橘氏から楠木氏がでて、楠木正成はその末裔という説もあるようです。

明治初期の公文書では、初代内閣総理大臣の伊藤博文が「越智宿禰博文」と姓(カバネ)と諱(いみな)を記載しており、伊藤博文も祖先は越智氏で愛媛と縁があったことを述べています。

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大浜八幡大神社(おおはまはちまんだいじんじゃ)

  • 主神:乎致命(おちのみこと)
  • 相殿:饒速日命(にぎはやひのみこと)・天道日女命(あまじひめのみこと)・仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)・応神天皇(おうじんてんのう)・神功皇后(じんぐうこうごう)・武内宿禰(たけのうちのすくね)・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・大穴牟遅命(おおなむちのみこと)

越智氏族の祖乎致命を祀る神社が愛媛今治市にある大浜八幡大神社です。
神社の社名にもある「大浜」という地名は「御浜、王浜」と書かれていた事があるそうです。
1400年前に、創建されたと伝わり、過去には文化庁が認定した日本遺産の構成文化財にも選ばれています。

祭神

相殿には、
饒速日命とその妃「天道日女命
そして八幡神社に祀られている
仲哀天皇・応神天皇・神功皇后・市杵島姫命
大穴牟遅命(大国主神のこと)、武内宿禰

八幡神社ならば、仲哀天皇・応神天皇・神功皇后・市杵島姫命が主神となっているものが多いですが、そうなっていないところが面白いところです。

饒速日命の妃は、ナガスネヒコの妹、三炊屋姫(みかしきやひめ)がよく知られていますが、ここにはもう一人の妃天道日女命(あめのみちひめ)となっています。
三炊屋姫との間には、宇摩志麻治命(うましまじのみこと)、天道日女命との間には、天香語山命(あまのかごあまのみこと)を設けています。宇摩志麻治命は神武天皇時代に、三輪君の祖鴨王( 奇日方天日方命)とともに申食国大夫(大臣のようなもの)に任じられ、天香語山命は愛知の尾張氏の祖になります。
記紀には、饒速日は地上では三炊屋姫、天上では天道日女命を妃としていることが書かれており、いまいち理解しがたい内容になっています。

速飄命は天降って、饒速日尊が亡くなっているのを見た。そこで天に帰りのぼって復命した。
「神の御子は、すでに亡くなっています」
高皇産霊尊はあわれと思われて、速飄命を遣わし、饒速日尊の遺体を天にのぼらせ、七日七夜葬儀の遊楽をし悲しまれ、天上で葬った。

饒速日尊は、妻の御炊屋姫に夢の中で教えて仰せになった。
「お前の子は、私のように形見のものとしなさい」
そうして、天璽瑞宝を授けた。また、天の羽羽弓・羽羽矢、また神衣・帯・手貫の三つのものを登美の白庭邑に埋葬して、これを墓とした。

天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊は、天道日女命を妃として、天上で天香語山命あめのかごやまのみことをお生みになった。
天降って、御炊屋姫を妃として、宇摩志麻治命をお生みになった。

先代旧事本紀】巻第五・天孫本紀 – 現代語訳

摂社

大山祇神社の神官でありながらも、大山祇神を祀っていない点も不思議ですが、その境内社には、祭神を「瀬織津姫神外三柱」とする潮富貴神社(しおふきじんじゃ)が祀られてまつられています。名前がえろいー。
瀬織津姫は水の女神で、越智氏も水と関係がある氏族なんでしょうね。

摂社は出雲系の神社(杵築神社、美保神社)
大国主神(大物主神)と縁が深いように思います。

  • 境内摂社:杵築神社、潮富貴神社
  • 境外摂社:美保神社、楠神社、杵築神社

そういえば、高校のとき、越智という友人がいて、一緒に学校のズル休みを競い合って先生に怒られた記憶があります。高校1年のときは学校行くのが嫌で、授業中は昼寝してよくさぼってましたなー。それでも2人は成績は上位で不思議がられていた。

浜の近くの海、水、みかん、水銀(丹)、水軍、真珠、女神信仰・・
愛媛と中国江南に結びつきそうなキーワードだらけだ。

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真理の島 四国(愛媛、香川、徳島、高知)

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