世界の陰陽のシンボル

はじめに

覚醒哲学の重要な位置にある世界の陰陽シンボル「2匹の蛇」「太極図」について年代順に調べました。

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2匹の蛇

神話に必ず登場する蛇は、その姿の不気味さや猛毒性から畏怖の対象ともされやすいものですが、蛇の脱皮のイメージから成長、輪廻、永遠回帰、死と再生を、また長期の飢餓でも耐えうることから、強い生命力、豊穣の信仰対象ともされています。

2匹の蛇が絡まったシンボルも世界各地でみられ、それはお互いが相異なる対象の組み合わせ、光と闇、善と悪、天と地、太陽と月、男と女、陰と陽を表すものとされています。
日本の神も
神(かみ)=か(蛇の古語)・み(蛇の古語)=火・水
と2匹の蛇が絡まった言葉になります。

紀元前1万年~紀元前8000年 トルコ ギョベクリ・テペ遺跡

トルコ南東部に存在するギョベクリ・テペ遺跡は、紀元前1万年前につくられた世界最古の謎の神殿。
そこは蛇のようにらせんのような神殿跡があり、その柱などには世界に共通してみられるシンボルがみられ、頭部が鳥、下部が2匹の蛇が絡まった絵柄の像が出土しています。

紀元前3200-3100年頃 ナルナルのパレット

古代エジプトは初期は上エジプト、下エジプトに分かれていましたが、紀元前3000年頃には上エジプトが下エジプトを支配する形で統一されていきます。最初の統一王は考古学的にはアピュドス (アピドス) の王ナルメルと言われています。ナルメルのパレットは、表裏両面上端にホルス名のナルメルが記されており表面(右画像)に下エジプト王冠を被った王が敵の死体を検分する様子が、裏面(左画像)に上エジプト王冠を被った王(ホルス神の化身として描かれている)が下エジプト王を征服する様が描かれています。右側の箇所に2匹の蛇ように絡まった首をもつ動物が描かれています。

紀元前2100年頃 メソポタミア文明のグデアの杯の図柄

古代メソポタミアで最大の都市を残したラガシュの王グデア(前2143-2124年)が、個人神ニンギシュジダ神に奉納した鉢に描かれている図柄。2匹に蛇が生命の樹に絡みつき、それをムシュフシュが支えています。ニンギシュジダ(真理の樹の主人」の意)はシュメールの「豊穣・復活・冥界の神」「占卜、除魔、治療・医薬の神」として龍蛇の姿をした「蛇神」の1柱という。

紀元前3000~2000年 イラン ジーロフト

紀元前3000年頃から紀元前2000年頃まで栄えたイランのジーロフトで出土した石のハンドバッグには、2匹の絡まった蛇のデザインが施されています。

紀元前1500年頃 ギリシャ神話 ケーリュケイオン(カドゥケウス)の杖

ギリシア神話における神々の伝令役が持っていたのが「伝令使の杖」の意味をもつケーリュケイオンの杖。特にトリックスターとして登場するヘルメースの持ち物として有名です。(ローマ神話ではメルクリウス(マーキュリー)の杖。)柄に2匹の蛇が巻きつき、上部にはヘルメースの翼がついた黄金の杖。
本来は先端から2本の小枝が伸びて本体に絡んでいるというものでした。
あるとき、2匹の蛇が争っていたところにヘルメスが杖をなげつけると、杖に蛇が巻き付き和解したことから「力の均衡」、「対立物の和合」の意味をもつようになりました。
また、富を生み出すことから、商業、商取引や交渉の象徴として現代でも扱われています。
ヘレニズム時代になると、ヘルメースはエジプトの知恵を司るトート神と習合して、錬金術の神ヘルメス・トリスメギストスとなり黄金を作る錬金術、力の象徴となります。

紀元前1300年頃 インド(バラモン教)ナーガラージャ(ナーガ・ナーギ)

ナーガラージャとは、蛇・竜の王を意味するインドに起源をもつヒンドゥ教とその前身バラモン教に置いて言及される蛇神の総称です。
水に関わる河川の神として崇拝され、男の蛇神をナーガ、女の蛇神をナーギと呼びます。
古代オリエントでは生命の象徴たる水は女神に例えられ、ガンジス川はガンガー女神、日本では弁財天として知られる前身のサラスヴァティ―もナーギィと呼ばれていたようです。
仏教ではバラモン教の教義も取り入れ、八大竜王をはじめ様々な竜神として取り入れられました。
インドでは川をナーガとみなし、その水属性の神格が中国の風水に取り入れられ、日本には水神・農耕神として伝わってきたとも考えられています。

紀元前2000年以上?夏王朝以前 中国 伏犠・女媧図

中国最古の王朝である夏(か)王朝の以前(紀元前2000年以前)、三皇とそれに続く五帝の合計8人の聖王による治世が存在していたと伝えられる伝説上の帝王に数えられるのが伏犠(ふっき)と女媧(じょか)です。(蝸はカタツムリという意味がある)
二神は人頭蛇身の姿をした兄妹であり夫婦で、中国少数民族の苗族(みゃおぞく)が信奉した神ともされ中国の民間宗教にも広く浸透しています。 
女媧は人間を、伏犠は易や文字を作り、網を発明し、狩猟や鉄器を教え、結婚制度を作りました。
大洪水の時にノアの方舟と同じような説話があり、方舟の代わりに瓢箪の中に隠れて生き残り、人類の始祖となったと考えられています。

712年 奈良時代  古事記 日本 イザナギ・イザナミ

日本神話に登場する国生み、神産みの神イザナギ、イザナミもインドのナーガが語源とも考えられています。オノゴロ島に降り立ち、天の御柱の周りをお互いが反対向きに回る様子は伏犠・女媧やナーガ・ナーギが絡まる様子にも類似しています。

注連縄

古事記に天照大神が天岩戸から出た際に二度と天岩戸に入れないよう岩戸に注連縄を張ったことが注連縄の起源と記されています。注連縄の「しめ」とは「占める」ことを意味し、縄が神域と俗界を分けるものであることを表しています。
また、注連縄は絡み合う二匹の蛇(交尾)を表しています。絡み合った注連縄は雨雲を、前垂れは雨を、紙垂(しで)は稲妻を表し、農耕との関連性もあるようです。

1428~1521年 メキシコ アステカ文明 ケツァルコアトル

アステカ神話の文化神・農耕神ケツァルコアトルは、2匹の蛇が、ねじれた姿で描かれるときも多く、シュメール神話の「ムシュフシュ」とよく似ています。
ケツァコアトルは蛇を簡略化した2本の棒をクロスさせた十字架の紋章としてあらわされ、人間の姿の時は、白い顔の男性という言い伝えにもなっています。ケツァルコアトルは「セーアカトル(一の葦の年)に復活する」と宣言してアステカを立ち去ったといわれており、偶然にも、16世紀に十字架の紋章を付けた白人のスペイン人が征服に来て、それを見た現地人は、ケツァルコアトルが戻って来たと喜んで、何の抵抗もせずに殺されてまったようです。

陰陽太極図(陰陽魚)

太極図とは、「陰陽太極図」、「太陰大極図」とも呼称される太極を表した図案です。
太極(〇)のなかに陰陽が生じた様子が描かれ、古代中国において流行し道教のシンボルとなっていきます。白は陽、黒は陰を表し、2匹の魚がお互いの尾を永遠にグルグルと追っかけている形に似ていることから「陰陽魚」とも呼ばれています。
この図案の原点は、はっきりとしていませんが太古の時代からあるとも考えられています。

1070年 太極五層図

太極とは、太古(周の時代あたりとも)につくられた中国の『易経』繋辞(けいじ)上伝にある生成論の思想です。
「易に太極あり、これ両儀を生じ、両儀(2極のこと)は四象を生じ、四象は八卦を生ず。八卦は吉凶を定め、吉凶は大業を生ず」といった「太極 – 両儀 – 四象 – 八卦」の流れで易の八卦の生成過程や天地万物の生成論を示すものでした。

漢の時代になると、太極は春秋学から生まれた元気(根元の一気)、両儀は陰陽(天地)、四象は四時の気と結びつけられて「元気(根元のー気)ー陰陽ー四時(四象)ー万物」と解釈されていきます。
魏晋時代以降になると、この構図は老荘思想と結びつき、元気は「ー」に、その上位に「道」が置かれ「道生一 一生二 二生三 三生萬物」となります。


さらに時代が下り宋の時代になるど、北宋の周敦頤(しゅうとんい)が『易経』繋辞上伝を元にして「太極図説」(1070年)を著し、「太極図」の構図を表します。宋代から興った易学では太極から始まる宇宙生成を描いた図像が用いられるようになり、これが太極図と呼ばれるようになりました。

太極五層図


一番上の太極(=無極)からはじまり陰陽→五行→乾坤男女(天地)→万物と生成される過程が描かれています。後に南宋の朱子学で有名な朱子(朱熹)はこの《太極図説》を大いに評価し、そのきっかけで、中国人の宇宙認識論の原点にもなっていきます。

無極にして太極(混沌たる根元)。太極が動いて陽(分化発動する働き)を生ず。動が極まって静なり。静にして陰(統一含蓄する働き)を生ず。静が極まってまた動。一動一静、互いに其の根と為って、分かれて陰、分かれて陽、両儀立つ。陽が変じて陰が合して、水火木金土を生ず。五気(水火木金土)が順に動いて四時(四季)が行われる。これを五行と言うけれども、要するに一陰陽である。陰陽は一太極であり、太極はもと無極である。五行が生まれるというけれど、各々其の性質は常に必ず一になる。これが無極というものの本質(真)。二気(陰陽)五行(水火木金土)の精(エネルギー)が微妙に配合して形を作る(凝)。乾道、男を成し、坤道、女を成し、この二気が交わり感じて万物化成していく。その万物は生々して変化窮まり無し。ただ、あらゆる生物が色々変化してきたが、人間というものだけが其の中の一番秀れたものを得て、非常に霊妙である。其の秀麗な形を生んで形の中に神(精神の深奥)が知を発する。五性(水火木金土)が感動して(感に動いて)、ここに善悪というものが分かれ、あらゆる人間活動(万事)が出てくる。そうして最も秀麗にして神知を発した優れた聖人がこの万物生成化育の道を観察・開拓して、中正仁義というものを立てた。人間としていかに生くべきか(人極)は静(含蓄・潜在)を主とする。故に聖人と天地と其の徳を合し、日月其の明を合し、四時(四季=自然の道)は其の秩序に合致する。鬼(創造の破壊作用)神(生命の進化助長作用)と其の吉凶を合致する。君子これを修めて吉、小人これに悖(もと)りて凶。故に、天の道を立てて陰陽と言い、地の道を立てて柔と剛と言い、人の道を立てて仁義と言う。又、始めをたずねて終わりに返ることによって死生を知ると言う。大いなるかな易は。ここに其れ至れり。

参考:太極圖說(Wiki)

1368年~1644年「天地自然之図」、「天地自然河図」(陰陽魚の原点)

天地自然之図(参考:太極図の起源と演変

現代よくみかける陰陽魚としての形の文献が現れるのが、明(1368年から1644年)の時代になってからのこと。
趙撝謙箸『六書本義』に「天地自然之図」または「天地自然河図」と記載された図案が初めてとされています。趙撝謙はこの図は朱熹の弟子であった蔡元定が蜀の隠者から得て秘蔵していたもので、伏羲の時代に黄河から現れた龍馬の背にあった河図に基づいて八卦を作ったという伝説によるものだと説明しています。
その後、章潢の『図書編』において「古太極図」の名で収録されていきます。

1525年-1604年 円図

明時代の来知徳(らいちとく)が作った太極図は円図とも呼ばれるものです。
真ん中の〇部分が太極を表し、白が陽、黒が陰とし、円環内を上下に貫く黒白の2線が陰陽魚の目に該当するものです。(つまり、陰が極まれば陽が生じ、陽が極まれば陰が生じることを表すもの)

トライアングル

フリーメイソン図

フリーメイソンとは16世紀後半から17世紀初頭、はっきりとした起源がわからない全世界に多様な形で存在する友愛結社。そのシンボルは、伏羲と女媧のもつコンパスと定規で構成されています。その意味は陰陽の関係と同じものでしょう。コンパスは〇、定規はー、Gは神(碇シンジ)。

天河神社の五十鈴

神仏習合で芸能の神である蛇神、弁財天/市杵島姫命を祀っている奈良県の「天河神社(てんかわじんじゃ)」。この神社の「五十鈴(いすず)」は、3つの鈴を三角形に組み合わせた独特の神宝があり、記紀でアメノウズメが岩戸の前で踊ったときに使用した神代鈴と同様の形と伝わります。

六芒星

2つの三角形△陽▽陰を組みあわせたもので、古代イスラエルの「ダビデ紋」、日本では伊勢神宮と京都籠神社の社紋「カゴメ紋」とも呼ばれる紋。

八面体

星型八面体

星型八面体ステラ・オクタンギュラ)は、正八面体からできる唯一の星型多面体。
2つの正四面体を組みあわせたもので、立体型の六芒星(ダビデ紋)となります。

シュメール神話 イナンナ・イシュタルのシンボル

金星のシンボルイナンナ。

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真理の島 四国(愛媛、香川、徳島、高知)

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