黒魔術のシンボル?五芒星にはどのような意味がある!?

はじめに

記紀(古事記・日本書紀)を読んでいると、頻繁にでてくる数字が「八」。
三種の神器の八咫鏡、八百万の神、八幡、八尺瓊勾玉、八岐大蛇 、八尋殿、八神殿 ・・・。

シュメール神話に登場するイナンナのシンボル金星には、八芒星のマークが描かれているのを見かけます。
「八」には重要な意味があるはずなのに、意外に八について詳しく調べている情報があまりないようです。
皇室のシンボル十六菊花紋は8×2=16とも関係がありそうですが・・。
さてはて。。

しかし、東洋・西洋を問わず、魔術やおまじない、ペンダントなどでよくみかけるのが 八芒星 よりも「五芒星」と「六芒星」が多いような気もします。

これらの星マークにはどのような意味があるのでしょうか?
まずは、日本でよくみかける「五芒星」について調べてまとめてみました。

五芒星のルーツと意味

西洋のルーツ

世界各地で使われている五芒星ですが、歴史的に確認されているのは紀元前3000年頃のメソポタミアの書物で、西洋ではこのあたりから誕生したのではないかと考えられています。
シュメール文明の後にできたバビロニア時代には、図形の各側面に前後左右と上の各方向を割り当て、それぞれ木星・水星・火星・土星、そして上に地母神イシュタルの現れとされた金星を対応させたものが現れ、ヨーロッパでは、五芒星の各頂点に惑星やエレメントを対応させたものが広がります。
五芒星は「ペンタグラム」と呼ばれ、魔術や錬金術で使用されてきました。
五芒星を逆さにしたものは悪魔を象徴とする「デビルスター」になり、 「欲望・病気・独裁」などの意味合いをもつようになります。

ペンタグラム

悪魔のシンボル「デビルスター」

東洋では、中国ウイグル自治区のタクラマカン砂漠にある遺跡からは、3~4世紀に五芒星が描かれた遺物がでていることや、 古代中国には五芒星を魔除けとして使う習慣があったようです。
日本では7世紀の古墳の壁画に五芒星が描かれ、8世紀の祭祀場跡からも土器に描かれた五芒星がみつかっていることから、大陸から伝わり魔除けや呪術として利用されていたことが推測されます。

陰陽道の五芒星

日本では陰陽道でも利用されてきました。
陰陽道における「陰陽五行説」は、中国で生まれた「陰陽説」と「五行説」が統一された理論です。
陰陽説」は、紀元前1000年頃、中国神話に登場する伏羲(ふっき)が考案したものとされ、すべての事象(森羅万象)は「陰」と「陽」という相反する性質のもので成り立ち(男女、善悪、吉凶など)、それは常に変化しお互いが制約し、消長をくりかえすといった考えです。

五行説は、戦国時代の陰陽家 騶衍 (すうえん:紀元前305年~240年)が創始したもので、自然界は「木・火・土・金・水(もっかどこんすい)」の5つのエレメントによる相生・相剋関係で成り立っているとする考え方です。

五行説では、この5つの要素 「木火土金水」 を 五芒星の角に当てはめ
「 木は火を生み、火は土を生み、土は金を生み、金は水を生み、水は木を生み 」
という良い相性に対応する「相生(そうじょう)」
「 木は土に克ち(勝ち)、土は水に克ち、水は火に克ち、火は金に克ち、金は木に克ち 」
という悪い相性に対応する「相克(そうこく)」を分かりやすく表現しています。

五行説は陰陽説より後にできた理論で、当初から陰陽説と一体であったために一般的には「陰陽五行説」と言われています。
そのルーツはメソポタミアやインドの五大説(地・水・火・風・空)の思想が中国で進化したものと考えられています。
そして、これらの循環・相互作用はまさに宇宙エネルギーを並列的に表現していて、この循環には邪悪なエネルギーを寄せ付けず触れるものを浄化し、さらには使う者のパワーを増幅すると考えられてきました。
これが、東洋における「五芒星」が持つ意味であり、ここから魔除けの象徴として広く使用されるようになったと考えられています。

「陰陽五行説」が5世紀から6世紀頃仏教や儒教とともに日本に伝わり、律令により陰陽寮という役所が設置されます。その後、呪術や占星術として発展して陰陽道となっていきます。
奈良時代に活躍した 阿倍仲麻呂とともに遣唐使として唐に渡った「吉備真備(きびのまきび)」が、陰陽師の祖と言われており、陰陽道の始まりはこの頃からだと思われます。
平安時代の私撰歴史書「扶桑略紀」には、吉備真備について、陰陽歴道や秘術雑占を習熟していた事が書いてあり、平安時代の末期には、すでに吉備真備が陰陽師の祖であると信じられていたようです。
後に、奈良の大神神社の三輪氏(オオタタネコが祖)の流れをくむ賀茂忠行・賀茂保憲父子と、その弟子安倍晴明が並んで陰陽道の宗家となり有名となります。

安倍晴明を祀る神社「晴明神社」の神紋は、 「晴明桔梗」と呼ばれる五芒星が神紋となっており、晴明が五芒星を考案したように考えられがちですが違うようです。
ちなみに、安倍首相は安倍晴明、阿部仲麻呂と家系のルーツは同じだということで、安倍一族を祀る奈良桜井市の「安倍文殊院」に献灯碑を寄進しています。

晴明桔梗

密教での意味合い

密教は、安倍晴明の時期よりはやく持ち込まれたものですが、密教では五大「地水火風空」と意味する神聖な紋様と考えられています。
五大とは世界を作る元素(要素)のことで、5つの性質も意味しています。

 地:確固として動かないこと。
 水:柔軟性。変化への適応。
 火:力強さ・情熱・動機・欲求
 風:成長・拡大・自由
 空:あるがまま・すべてをつつみこむ

密教や修験道では星のかわりに「大」を魔除けとして使うこともあります。

その他の利用のされかた

五芒星は、悪魔が寄り付かないように守る働きをしてくれたり、悪魔を追い払う魔除けの効果があると信仰されているようです。
別名「セーマン」と呼ばれ、海女さんが身につけたり、城の石垣に五芒星を刻んで魔除けとして利用されていたようです。
また、旧日本陸軍でも帽子や服に弾除けの意味で利用されていたとも。

一方、フリーメイソンのマークは逆五芒星が利用されており、グノーシス・重力・天才・生殖・幾何のメイソン思想を意味する図形と説かれています。


五芒星の家紋

日本では神社で使用する神紋、武家が使っていた家紋がありますが、これらの紋も五芒星をモチーフとしたものが多数存在します。
五芒星に近いものとしては、素戔嗚尊を祀っている八坂神社の神紋( 五瓜に唐花 )、織田信長が使用していた五つ木瓜(織田木瓜/おだもっこう)が有名です。

八坂神社の神紋
(左巴紋と 五瓜に唐花 )

織田剣神社

織田家の家系は、元は越前国(福井県)で素戔嗚尊を祀る織田剣神社の神官の出。
織田剣神社の神紋は「五葉木瓜」木瓜紋(もっこうもん)は、もとは 越前朝倉氏の紋ですが織田家が朝倉氏の豪族の時にもらい、信長が変形させて 五つ木瓜にしたようです。
織田家は家系をさらに遡ると、オオゲツヒメが国神で剣山のある徳島阿波忌部氏(いんべうじ)。
素戔嗚尊も、ハマタノオロチを倒したとき天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)を手に入れ、後に草薙の剣となり三種の神器となります。
五芒星は剣とは深い関係があるのかもしれません。

他の戦国武将が使用していたもでエピソードが残るのが「桔梗紋」です。
五芒星は別名「桔梗紋」といいます。
戦国武将では明智光秀、加藤清正、山県政景といった猛将タイプ、さらに明治維新時の坂本龍馬が桔梗紋を使用していたそうですが、皆非業の死で終えたエピソードでも知られています。

・明智光秀
美濃守護土岐氏の家系。信長の右腕として仕えるも本能寺の変を起こし下剋上の代名詞的存在。
・加藤清正
秀吉子飼いの七本槍の1人。熊本城を築城し城作りの名人としても有名。しかし、秀吉から寵愛を受け徳川家康に警戒され毒殺されたという説もあります。
・山県昌景
武田四天王の1人。赤備え隊で畏怖させた有名な猛将。長篠の戦いで討ち死にし、赤備え隊は武田家滅亡後、家康の四天王井伊直政が引き継ぐ。
坂本龍馬
土佐出身の幕末時に活躍し暗殺され。

織田信長の五つ木瓜 (織田木瓜)

桔梗紋

五芒星と金星との関係(会合周期)

女神ニンフルサグとイナンナの頭上に輝く金星

金星はイシュタル=イナンナのシンボルとされ、八芒星が古代のレリーフに描かれているのをよくみかけます。
一方で、五芒星とも関係があるのだとか・・。
木瓜紋(五芒の家紋)の素戔嗚尊も金星の象徴とも言われていますね。
5と8を結びつけるもの・・。
その関連性の秘密は、実は地球と金星との軌道にあるようです。

地球と金星の公転日数はそれぞれ
地球:365日
金星:224.7日
地球ー金星ー太陽が一直線に並んだ地点から、再度一直線に並ぶ周期を会合周期といいます。
地球と金星の会合周期:584日
これを584日毎に繰り返し、並んだ地点を頂点として線で結んでいくと、最初の並んだ地点から8年後に五芒星が描かれるとのこと。

参考

https://ameblo.jp/infinity-33/entry-12004478239.html


計算方法)
角速度を求める(1日に太陽を中心として変化する角度)
地球の角速度ω1=2π/365=0.017rad=0.985(°/日)
金星の角速度ω2= 2π/224.7=0.028rad=1.601(°/日)
地球と金星との角速度の差=ω2-ω1=1.6-0.985=0.616(°/日) 
会合周期は、角度差が360°になるまでの日数であるので
会合周期=360/0.616=584.4(日)

1回目会合する地点:A
365日ですでに地球は1周しているので、その差分の角度を求める。
584-365=219日
219日に移動する角度=219(日)×ω1=219×0.985=216°

2回目会合する地点:B
Aを起点に216°移動した点

3回目会合する地点:C
Bを起点に216°移動した点

4回目会合する地点:D
Cを起点に216°移動した点

5回目会合する地点:E
Dを起点に216°移動した点

A→B→C→D→Eで一筆書きができる!

五芒星が完成する年数の計算
会合周期×5/365=584×5/365=8(年)ぴったし!

ついでに、5:8の比率は黄金比となります。

五芒星は「火」を表す

五芒星は漢字に当てはめると「火」、「大」の意味になるそうです。
逆さにすると、デビル以外にも、ドラゴンヘッドになることから、火のようにみなぎるエネルギーを与えるイメージがします。
感情を高めたい、エネルギーを高めたい、向上心をもちたい、といった方のシンボルにすればいいのではないでしょうか。

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