日本の国生み~オノゴロ島と淡路島の不思議~

0.はじめに

太極の表す、陽と陰のペアの関係は、世の中存在するものすべてにおいてみることができます。
自然、身体、心理、学問、言葉、文化、医療、科学・・・。
すべて、共通した規則性をもって物事がなりたっているようです。
日本神話の代表として天皇の系図を元にしてつくられた古事記・日本書紀がありますが、よく読んでいくと高度な法則性を利用し、何等かのメッセージを伝えているように感じます。
こういった法則性を見つけ出すのは、じっくり深く考える癖のあるHSPが得意なのかもしれません。
最初はただのエロ本と思って読んでいたのに、読めば読むほど真理・覚醒度が深まる不思議な書物。

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1.記紀(古事記、日本書紀)と道教の関係

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古事記より日本神話『日本のはじまり』の物語をやさしくラノベ風に現代語訳しています。イラストとわかりやすい文章で、楽しく古事記の日本神話をマスターしちゃいましょう★

太極のシンボルマーク由来は道教ですが、 日本で最初に書かれた代表的書物である古事記・日本書紀(記紀)も道教の影響を強く受けています。
このとき編纂されたのが飛鳥時代。
日本最大の内乱と言われる壬申の乱後で、この大乱に勝利し律令国家と中央集権化に尽力した天武天皇と、その遺志を継いだ皇后持統天皇の代でした。
2人は道教家で知られており、「天皇」の称号を最初に使用したのが天武天皇です。
天皇と呼ばれるまでは、「大王(オオキミ)」と呼ばれていました。
天皇の称号は、道教における中国の最高神で北極星を象徴とする天皇大帝が語源とも言われているように、日本の文化形成には道教の影響も深く関わっているようです。

両天皇の墓は、奈良県高市郡明日香村にあり、天武・持統天皇陵に合葬形式で葬られています。
この付近一帯は7~8世紀にあたる飛鳥時代の首都であったのですが、首都だったとは思えないほど狭い領域で、現在はのどかな田園風景のなかに、ぽつぽつとした小さい集落が点在しています。
古墳も静かで人通りがほとんどない、のどかな田園風景の中にぽつんとあり、一見普通の林のようにみてとれます。
直径50m、高さ6.36mの道教的な意味合いのある 八角墳ともとれるその古墳の内部は、八角形で二室に分かれ墓室となっていましたが、鎌倉時代に盗難にあい、埋葬品が荒らされてしまったようです。

天武・持統天皇陵遠景

近景

持統天皇の代の時、この墳墓より少し北上したところに藤原京が造られます。
以後、この延長戦にそって北上した位置に、平城京(現在の奈良市内)、平安京(京都市内)と遷都されていきました。

この古墳を中心に、東方には三重県の伊勢神宮が、西方には記紀で最初にできた島「淡路島」の伊弉諾神社がほぼ同じ距離(約88km)で鎮座しています。
(八+八=十六 十六菊花紋)
衛生画像でしかわからない、偶然とは思えないような位置に所在しているのがとても不思議です。
また、伊弉諾神社の延長上には、大山祇神社、厳島神社、沖津宮といった有名な神社が点在しています。

伊勢神宮は、皇室の氏神である天照大神を祀る神社ですが、以下のような過去があります。
飛鳥時代に起った壬申の乱は、大化の改新で活躍した天智天皇の死後の後継者争いが原因です。
天武天皇は天智天皇の弟で、ともに政治に参与してきましたが、天智天皇の息子大友皇子が後継者となり、天智天皇の死後争いの火種となります。
近江宮(滋賀県)にいる、大友皇子との決戦ともなる近江瀬田の戦いの前に、伊勢神宮で戦勝祈願した後、劇的に勝機が舞い込んで勝利をもたらしてくれたことがきっかけで、 伊勢神宮を皇室の氏神を祀る神社と位置づけ、特別な関係を築いていくようになります。
天武天皇は御礼に、三重県の渡会(わたらい)にあった狭く簡素な社殿を、現在の五十鈴川(いすずがわ)のほとりに建立します。(五十鈴=シリウス=六芒星)
現在は20年に1回行われる式年遷宮も、天武天皇の発案で、1回目は持統天皇によって行われたようです。
伊勢神宮の神紋に、六芒星が刻まれていますが、三重県というのも「△▽」が重なった意味合いを示すのかもしれません。

伊勢神宮
「お伊勢さん」と親しく呼ばれる、伊勢神宮の公式サイト。正式には「神宮」といい、2000年の歴史を有する日本人の「心のふるさと」です。

2.世界の始まり!?オノゴロ島と沼島

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2-1.オノゴロ島

天武・持統天皇陵を中心に、伊勢神宮とは反対側にある、伊弉諾神社の鎮座する淡路島は、記紀の冒頭を飾る「国生み神話」で登場する島。
最初の夫婦神である伊弉諾(いざなぎ)と 伊弉諾(いざなみ)が、 どろどろとした下界を「天の沼矛」で「塩コオロコオロ」とかき回すと、 矛先から滴り落ちた塩の雫が固まって「オノコロ島」ができたと記されています。

棒と円で生命が生まれる

下界のどろどろとした大地は凹、矛は凸の関係で、これをくるくるかき混ぜ渦巻く様は、世界一巨大な鳴門海峡の渦潮や、伏羲と女禍図を想像させます。
また、落ちた塩の雫からオノコロ島が生まれた描写は、 金属器文化をもたらし、後に塩づくりや巧みな航海術で畿内の王権や都の暮らしを支えた“海人(あま)”と呼ばれる海の民とも重なります。
天武天皇は天皇に即位する前、「大海人皇子(おおあまのおうじ)」と呼ばれていたのも偶然なのでしょうか?

淡路島は、現在は兵庫県下となっていますが、明治以前は阿波国(徳島県)の蜂須賀家の領地でした。
オノコロ島はどこかについては、いろいろな説があり特定されていませんが、淡路島の南にある「沼島」が有力ともされています。また、辰砂(丹)の採取される中央構造線上にあり、上空からみると勾玉のような形をした小さな島です。
阿波(徳島)近辺はオオゲツヒメ(=豊受大神)が治める国であるためか、「月」を表すシンボルがよくみられます。

島の東南海岸には、神話のなかでイザナミとイザナギがお互い逆回転に回った「天の御柱」を思わせるような、高さ約30mの巨石「上立神岩(かみたてがみいわ)」がそびえたっています。、
このお互いがくるくる回転する動作は、道教にでてくる創造神を描いた伏羲と女禍がお互い絡み合って昇天する図や、インド神話でブラフマーとヴィシヌがシヴァのリンガを競い合って登った話しとも似ています。

沼島

勾玉
ツキヨミ(月読命)のシンボルとも

上立神岩(かみたてがみいわ)

伊弉諾と伊弉冉がお互い反対に回ることで生命が生まれる⇒太極の話。
これは中学でもならう電磁誘導の原理と同じですね。何かを生み出すには回転の力が必要ということです。
(図:参考令和式神名帳さんより)

鞘型褶曲

1994年に 1億年前の「地球のしわ」とされる「鞘型褶曲(さやがたしゅうきょく)」 という世界でもこことフランスしか見られない非常に高圧でできた岩石が発見されています。
沼島の岩石は太平洋プレートとユーラシアプレートのぶつかり合うところにあり、海上に隆起し姿を現したものと考えられています。

3. 日本最初にできた火と水の象徴淡路島

3-1.キプロス島と似た淡路島の地形と地理的位置

この「オノコロ島」を中心にして、数多くの島が生まれていきますが、最初にできた島が淡路島。
その形状は、丸〇と棒ーを繋ぎ合わしたオタマジャクシのような形にも見えます。
淡路の「水」と「炎」の対極で構成し「アワ」と読むのも、真理に繋がる旅路の始まりという意味を込めてつけられたのかもしれません。(水+炎→沸騰して泡(空気、風))
日本の標準時間を決めるのが東経135度の位置ですが、淡路島の北淡を通り、ほぼ日本の中心に位置しています。

淡路島の地形は、ギリシャ神話の愛と美の女神アフロディーテが生まれた地中海に浮かぶキプロス島と類似した形状をしています。
キプロス島は、トルコ、イスラエル、エジプトを囲むアジア、アフリカ、ヨーロッパ大陸の交差する場所に位置する島で、新石器時代から集落が存在しギリシャ神話や旧約聖書に登場する長い歴史を持つ島です。
日本の淡路島も同じように、同じ地中海式気候でオリーブの産地として知られおり、中国地方、関西地方、四国の3つの地域が交差する場所に位置しています。
アフロディーテ(ローマ神話のビーナス)は、クロノスによって切り落とされたウーラノスの男根から流れ出た泡(アプロス、aphros )から生れ、西風によってキプロス島に漂着し島に上陸すると愛と美が生まれたと伝わります。
元は、地母神イナンナが原点とされる女神であるという点を考えると、イザナミと類似した点がみられます。(実際に、日本は世界の縮図となっており、キプロスが淡路島の位置になっている。)

キプロス島に漂着したアフロディーテ

琵琶湖と淡路島は形サイズがほぼ類似

さらに、淡路島の形状と面積は、ほぼ琵琶湖と同じで、パズルのピースから抜け出てきたような面白い形状となっています。淡路島には男神の伊弉諾神社が、琵琶湖の竹生島(ちくぶしま)の宝厳寺には女神の弁財天が祀られてます。

3-2.伊弉諾神社 ~日本の中心に鎮座~

淡路島にある神社といえば伊弉諾神社が有名ですが、伊弉諾神社を中心として東西南北と東西30度ラインに著名な神社が鎮座していることが知られています。

北:出石神社(兵庫県)
 渡来新羅王子天之日矛の天日槍伝説の中心となる神社。
東:伊勢神社(三重県)
 天照大神を祀る神社。
南:諭鶴羽(ゆずるは)神社 (兵庫県淡路島)
  淡路島内での最高峰の諭鶴羽山(標高607.9m)の山頂に建てられた神社 。
  伊弉諾と伊弉諾が遊びに天から乗ってきた二羽の鶴を祀る。
西: 海神神社 (長崎県)
  対馬にある豊玉姫命を祀る神社。
  韓国人により仏像盗難事件のあった神社でも有名。
北東(夏至の日の出):諏訪大社(長野県)
大国主大神の子、建御名方神とその妻八坂刀売神を祀る神社。
  建御名方神は国譲りの時、建御雷に追いかけられ出雲からこの地に逃げてきた神。
北西 (夏至の日の入) :出雲大社(島根県)
縁結びの神、大国主大神を祀る神社。
南東(冬至の日の出):熊野那智大社(和歌山県)
  熊野権現の1柱熊野夫須美大神を主祭神 とする神社。
南西 (夏至の日の入) :高千穂・天岩戸神社(宮崎県)
  大日孁尊(おおひるめのみこと)と天照皇大神を祀る神社。
  天岩戸と呼ばれる岩窟(跡)を神体としている。

伊弉諾神社の中には、2本の楠が重なりあった夫婦大楠がありますが、これも 「伏羲と女禍」を彷彿とさせます。天武天皇と持統天皇の夫婦も 「伏羲と女禍」をイメージしながら日本の国造りに励み、記紀編纂にあたったのかもしれませんね。

溥儀と女禍

夫婦大楠

3-3.イスラエル遺跡~日本人はユダヤの血をひく民族?~

ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の始祖であり、最初の予言者でもあるアブラハムの孫にあたるヤコブがおり、ヤコブは別名「イスラエル」といいます。
ヤコブはイスラエル王国の12部族を生み、これがユダヤ人とされました。
しかし、その12部族は南北に分裂し、北の10部族イスラエル王国 南の2部族によるユダ王国と分かれます。やがて10部族はアッシリアに連行され、行方が分からなくなります。
明治になり、厳島神社の神官の血筋である景教研究者佐伯好郎博士が、日本と古代イスラエルの風習に類似点が多くみられることから 失われた10部族は日本にやってきたのではないかという 「日ユ同祖論」を提唱しましたが、近年TVでの放送をきっかけに話題になっています。

1952年、淡路島の古茂江海岸からユダヤの印がついた漬物石やダビデの紋章がついた指輪などが次々と出土しており、これを古代ユダヤ遺跡(イスラエル塚)と考え、かつてイスラエルの「失われた10支族」が淡路島を来訪していたと信じる人々も増えてきました。
現在、問題の遺跡には大きな石の蓋があり、周囲には石灯籠が置かれ、鳥居も建てられて神社のようになってます。

はてはて、日本人はユダヤの末裔なのか?

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神秘スポット | 淡路島へようこそ|淡路島の魅力を大公開
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真理の島 四国(愛媛、香川、徳島、高知)

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